今週、アドテック活用講座というアドテック東京への出展を検討している企業向けの説明会があったので、参加してきた。
昨年からいくつかのイベントに出展することがあり、その中で自分なりに考えていることがあったけど、その思いを強めることになった学びと深く感銘受けた話をメモとして。
広告主はどういうブースに興味を持つのか?
冒頭は、広告主企業がアドテックに参加した時に、どういうブースに興味持つのか、またその後ビジネスにつながるのはどういう場合かという話。
“広告主は人見知りだから、声かけて欲しい”
これは面白かった。
人によってそのスタンスは違うので、なんとも言えないけど、15秒〜1分くらいのセールストークを持って話してもらえると分かりやすいというのはそうだよな、と思った。
ナンパのようについていっても、みたいな話があったが自分は反対派。
そこまでして、その後につながる気はあまりしない。
“一斉メールで内容のないメールは要らない”
せっかくブースでちょっと話したのに、その話はどこかに行ってしまい、セールス部門の方が挨拶のために連絡したり、一斉メールでメールを送られてくると、やはり興味がなくなってしまう。
ブースで話した人が次のアプローチをする or メールを送るとして、導入が課題を考えてくれている提案になっての内容になっていると興味を持つし、その後仕事になる。そうではない挨拶のための連絡は要らない。
“やはり人として仕事をしたいかどうか”
ここはオフラインイベントならではの面白さだなと思った部分。
対面で顔を合わせて話しているからこそ、そこからの付き合いになると、長いスパンで付き合いができそうだと思う、仕事したいと思う場合にはその後仕事がつながっていることが多いらしい。
この辺はMAだ、スコアリングだ、と言っている部分ではわからない部分で面白いなと思った。
同じ内容であっても、その時に話した熱量とか感情とか、そういったものをちゃんと汲み取れないと、なかなか厳しい。
“大事なことはブースで話したことをちゃんと提案に活かせること”
やはり大事なことは、話した内容を覚えていてくれ、課題に関してできることを具体的にできることを記載した上で会えるとステップのムダがなく、嬉しい、とのこと。
当たり前すぎると思う内容だけど、会うこと自体が目的となっている場合もあるので、大事だよなと。
スマートニュースの考えるイベント出展での成功とは
続いて、スマートニュース菅原さん(https://www.facebook.com/sugarkenichi、@xxkenai)の話。昨年ダイヤモンドスポンサーとして冠スポンサーを務めて、その時に意識したこと。
ここが超絶タメになったので、こっちが本編。
“ただ名刺交換するのは意味があるのか?”
これは広告主側からの視点で、話した内容が引き継がれず連絡きても意味がないということと同じだと思うけど、名刺交換を目的として名刺交換をしても意味がない。
むしろ、展示会/イベントへの出展の目的に名刺交換数をおいてもしょうがない。
「意味のない名刺交換は0.x%くらいしか受注につながらないのでは」という言葉も。
これはすごく分かる。
業種、会社、サービスの導入しやすさ・金額等にもよるのですべてがそうではないけど、展示会の意味ない名刺交換はほんとやめて欲しいなぁ。
ビックサイトとかでやっている展示会で、ノベルティとかお菓子配って名刺交換だけやってるのって、ほんと意味なさすぎて、かわいそうだなと思ってしまう。
自社都合のコミュニケーションは止めよう!とのこと。
これはみんなで推進していきたい。
じゃあ、どういう視点で昨年のイベントを企画したかという話がすごく良かった。
“イベント出展への考え方を変える”
「イベントへの出展は、イベントの権威を借りる」こと。
だからこそ、イベントへの貢献しようと考えたことが考え方を変えた部分。
主催者ではなく、出展社としてイベントの来場者を増やすためにどうすればいいか、を考えたらしい。素晴らしいなと思った。
「来た人に何かをするを増やすより、来る人をみんなで増やす」というのは、普通できない考え方。すごい。
具体的にやったことは、業界の発展になるような人々の対談、プレゼンをスマニュー主催で開催した。
しかも、Facebook live(これとか)で誰でも見れるようにした。
業界のリテラシーを向上しよう、未来について語ろうというのは、理想ではいくらでも言えるけど、ダイヤモンドスポンサーという最高位のスポンサーをしつつ、スタートアップとして結果を求められる中で素晴らしいなぁと思った。
「ともに学び、ともに産業を創るという」ICCのコンセプトにも似た、産業自体を考えたメッセージ。
なかなかできることではないから、凄いことだと思った。
で、最終的にこのスライドの言葉が最高だった。
この姿勢で今後も臨んでいきた。
“Simple is Best”
- 業界が繁栄すれば、企業も繁栄する
- 業界のリテラシーが向上すれば、正しい活動が評価される
- 業界が成長すれば、良い人材が入ってくる
結論
「無駄な名刺交換はやめよう、みんなのためになることをしよう」
ここは、今年の年末くらいには、もうちょっと実感をもって語れる気がする。
その時考えたこと。
ウェブでもイベントでも、刈り取りが当たり前でしょと、1を獲得するために1000の不快な体験を提供していた場を改善したい。極論、1をその場で獲得できなくても1000の良い体験を提供したら、結果的にファンになってくれる人が増えて、良い方向に進むのでは、と信じてる。
投資回収のことを考えていない極論だけど、これくらいのほうがいいと思う。