クラシコムの運営するコーポレートメディア(オウンドメディア?)のクラシコムジャーナルに掲載されていた、元WIRED編集長 若林恵さんと、クラシコムの青木さんの対談が印象に残りすぎる言葉だったので、メモとして印象に残った言葉を残していくスタイルを試してみる。
書く人/編集する人、そしてメディアが果たせる役割とは──編集者 若林恵×クラシコム 青木耕平対談 前編
読んでおきたい、これからの話。WIRED元編集長・若林恵さんが語るメディアの行方
ものを作る時には主観でしかない
相手のことを考える、読み手、受け手のことを考えるって大事というのが当たり前のような感覚あったけど、そうじゃなくて、やっぱり自分の主観で押し通すしかないんだな。
若林
僕はお客さんってあんまり興味ないんです。「作りたいもの」と「読みたいもの」があったとして、お客さんの「読みたいもの」って客観的には明らかにならないものだと思うから。あくまでも作ってる側の主観的な想像でしかないわけで。自分が書いている言葉の中に読み手がいる感じなんですね。もうちょっと広い言葉でいうと「社会と対話する」みたいなことで、自分も当然にその社会にはインクルードされている。当然「社会」には主観も含まれていて、だからこそ文章ってのは、主観と客観とが入れ子構造みたいなかたちでお互いを包合しあってるようなものとしてあって、それは分離不可能なものとして存在してるんです。